子供向けの詰将棋問題集『どんどん強くなる こども詰め将棋 1手詰め』を紹介します。
タイトルの通り子供向けの本ですが、意外にも内容は本格的! ひと目で解ける基本問題から、頭を悩ます難問まで揃った一冊です。
漢字はふりがなつき、イラストも豊富で子供へのプレゼントに最適
「こども詰将棋」というタイトルの通り、小さなお子さんでも読みやすい体裁になっています。
すべての漢字にふりがながついており、イラストや図解も豊富。
詰将棋を解くパートは「1日目〜7日目」までに分かれており、1日20問〜30問の問題を解いて、一週間で1手詰めをマスターするという構成です。
お子さんもゲーム感覚で楽しく取り組めそう!
「失敗パターン」をしっかり解説してくれるのがうれしい
子供でもわかりやすい、丁寧な解説がこの本の魅力。中でもうれしいのは、初心者が陥りがちな「失敗パターン」の解説に紙面を割いてくれているところです。
たとえば以下のような問題があったとします。
正解は玉の斜めから銀を打つ「▲3二銀」なのですが、初心者だとうっかり「▲4二銀」としてしまうことがあるんです。
このようなうっかりには、「頭銀の失敗例」などと名前をつけて解説してくれています。見た目だけでなく言葉でも教えてもらえれば、より理解が定着しやすそう。
もし問題を間違えた場合でも、どんなパターンのときにミスをしやすいのかが自分で把握できれば、より効率よく上達していけるでしょう!
発展問題は歯ごたえバツグン。大人が解いてもおもしろい
本の内容は子供向けながら、収録されている問題はとても本格的です。
終盤に出てくる問題は、上級者でも注意して考えないと間違えそうなものも含まれています。
盤上に自分の玉も配置されている「双玉詰将棋」までもが出てくるのには驚き! 子供でここまで解けるようになれば、学校のクラスの中に敵はいなくなるのではないでしょうか。
歯ごたえのある問題が多いので、将棋に再入門したい大人の方が自分のために買うのもおすすめですよ。
まとめ 〜 子供が読む詰将棋本としてはベストに近い 〜
『どんどん強くなる こども詰将棋 1手詰め』は、読みやすいレイアウトとわかりやすい解説、ハイレベルな問題をすべて兼ね備えた良著です。
子供に買い与えるための詰将棋本としてはベストに近いと思います。将棋に興味を持ち始めたお子さんなら、きっと気に入ってくれるでしょう。
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