『藤井聡太推薦! 将棋が強くなる実戦1手詰』レビュー。詰将棋を解くプロセスから解説してくれる良著!

1手詰

現代将棋界のトップを走る藤井聡太二冠の名を冠した詰将棋本『藤井聡太推薦! 将棋が強くなる実戦1手詰』を紹介します。

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基本的な1手詰ができるようになるまで丁寧なステップを用意し、最後は難しい問題にも挑戦できる、バランスの取れた一冊です。

こんな人におすすめ
  • 将棋の基本的なルールがわかっている人
  • 詰将棋を初歩から勉強したい人
  • ある程度の漢字が読める子供さん

「王手をかける」→「詰みか確かめる」→「詰ます」の3ステップで詰将棋を学べる

この本がとてもユニークなのは、1手詰ができるようになるまでを3つのステップに分けて解説しているところです。

具体的には、「王手をかける練習」→「詰みかどうか確かめる練習」→「実際に詰ます」という段階を踏んで、1手詰が解けるようにアシストしてくれるんですね。

一般的な問題集は、いきなり問題が200問ほど用意されて「さあやってみましょう!」という感じなのですが、それではハードルが高いという人もいるでしょう。

将棋の駒の動かし方がわかっている人なら、この本で用意されている3ステップを学ぶことで、無理なく詰将棋の解き方がマスターできます。

初心者が混乱しがちな詰まし方も丁寧に解説

実際に詰将棋を解くパートの最初では、詰まし方のパターンごとに分類された50問を解いていきます。

「駒を動かして詰ます」「駒を打って詰ます」といった基本手筋から「開き王手」「両王手」といった難しいものまで、詰将棋で出てくるテクニックがすべて学べます。

特に下の問題のような「相手の守備駒が動けないので詰み」というパターンの問題は、初心者が混乱しがちなので、丁寧な解説があるのはとてもうれしいですね。

『藤井聡太推薦! 将棋が強くなる実戦1手詰 』No.27より引用

学んだテクニックを活かすために、実践的な問題が140問、難しいチャレンジ問題が10問用意されています。一冊通して解けば、一手詰の基本はしっかり身につくでしょう。

将棋のルールの解説もあるが、ややわかりにくい

まったくの将棋初心者の方のために、将棋のルールの解説も用意されています。が、ほかの本に比べるとルールの解説は文字が多く、ややわかりにくいです。この本だけでルールを勉強するのは難しいと思います。

また、漢字にふりがなも振ってありませんので、小さなお子さんに与えるのもおすすめできません。ある程度漢字が読める、小学校高学年〜中学生くらいなら読みこなせるでしょう。

表紙のデザインはなんとなく子供向けに見えるんですけどね。少し紛らわしいと思いました。

まとめ:段階を追って難しい一手詰も解けるようになる一冊

『藤井聡太推薦! 将棋が強くなる実戦1手詰』は、詰将棋を解く前段階から丁寧にステップを踏んで、最後は難しい問題にもチャレンジできる一冊です。

問題の構成もわかりやすく、基本問題から発展問題までバランスよく載っているのも評価できるポイントですね。

将棋のルールを覚えたら、ぜひ次はこの本で一手詰に挑戦してみてください。

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コメント

  1. […] […]

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